大徳寺納豆とは、世間一般の方が想像する糸引きの納豆とは異なるもので、どちらかというと納豆というよりお味噌とお醤油にコクを加えた何とも深い味わいを持つ食材です。

大徳寺納豆は、寺納豆と呼ばれ古くから大徳寺は勿論、各地のお寺で保存食として伝わってきたもので、肉食を禁じられたお寺の世界における重要なたんぱく源で重宝されてきたようです。

紫竹庵では、現在も残るその寺納豆の食文化を大切にそして京都で多くの食通に喜ばれる食材として、その旨味とコクを和菓子や佃煮、そして洋菓子にも広げていこうと考えております。

観光都市である京都の食文化に触れ、是非皆様のお土産話しとご一緒にご自宅、ご贈答品としてお引立て賜ることを願っております。

大徳寺納豆は、京都紫野大徳寺の塔頭で培われ、門前で造られた寺納豆です。
その昔、鎌倉時代に中国より持ち帰られ、その秘法を大徳寺第47世一休宗純禅師より伝授されました。その後、一久の代々当主が研究と工夫を重ね、現在の大徳寺納豆が完成したと言われております。

大徳寺納豆は自然発酵、天日により熟成・乾燥したもので、中国原産の豆鼓に近く、酒肴やお茶請けとして用いられる他、料理の調味料や隠し味、細かく刻んで振りかけたりと、様々な用途があります。特に京都の近隣エリアでは和洋菓子にも多く使われています。